フェンウェイパークの奇跡 | 第71話
3回の表、
ウェインは7番〇〇〇をサードゴロ、8番〇〇〇をファーストフライに打ち取る。
簡単に2死を取り続く9番〇〇〇の時に思わぬ事故が起こった。
9番〇〇〇は ウェイクの初球をサード後方に浅いフライを打ち上げた。
誰もがこの回も何事もなく終わると思った。
しかしサード・リンは 3・4歩後ろに下がり グラブを差し出しボールを捕球した
その瞬間
ショートから回り込んできたミッキーと激突、2人は抱き合うようにして倒れた。
3塁・塁審は、リンのグラブの中のボールを確かめアウトを宣告した。
「イテテテテッ … リン悪い。
何せ今日は開幕戦だから、 気合入っちゃって…… スマン。」
ミッキーは リンの背中をグラブで軽く押した。
「おい ! リンどうした !」リンがまったく反応しない
「お-い、担架 ! 担架 !」
ミッキーは ベンチに向かって大声で叫んだ。
異変に気づいたチームメイト達が リンとミッキーの回りに集まりだした。
チームドクターが走って来て診察した。
「大丈夫、軽い脳震盪だ」と云ってリンを担架に乗せて医務室に向かった。
ウェイクは 担架に乗せられ運ばれて行くリンの胸に手をあて
「ありがとう」と小さくつぶやいた。
3回裏
レッドソックス達が ベンチに帰ってくると マーチンは大声を張り上げた。
「ウェインが こんなに頑張っているのに お前達は一体何をしている!
この回は どんな事をしても塁に出ろ! いいか! 分かったな、
ボールを怖がるな 当っていけ ! 」
<あの監督ひでぇ―事言いやがる > ミッキーとピートは顔を見合わせる。
ウェインは笑っている。
REDSOxの攻撃は 7番〇〇〇から
〇〇〇は 初球からバントの構えをみせ3度バントを試みるが失敗
○〇〇〇は、バットをグランドに叩きつけた。
FENwayparkにため息がこだまする。
8番〇〇〇も バントの構えから必死にボールに食らいつく
しかし初球、2球目と 何とかバットに当てるが前に飛ばない。
3球目
ビックバードが投げた渾身のスライダーにあえなくバットは空を切った。
< B・Bの調子を考えれば、
連打を期待するのは無理だな、ここは足で引っかき回すほうが……>
マーチンは ベンチから出て球審に選手の交代を告げた。
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