フェンウェイパークの奇跡 | 第58話
4/1 開幕戦 当日
今日はメジャーリーグファンにとって最も、わくわくする開幕戦、
FWPでレッドソックスvsヤンキースの伝統のー戦の火蓋が切られる。
オーナー、球団社長 GMは忍者の今後について話し合っていた時
球団職員が血相変えて走って来た
「大変です、球場の外を見て下さい。
FWPは大観衆で超満員に膨れ上がっているのに、
球場の外は観客の2倍はあろうかという人数のファンが 忍者見たさに、
チケットを売れ、と騒いでいます。」と球団職員から報告を受けた。
三人は慌てて窓から外を見た。
「うわぁー、凄い人だ。 優勝を決めた日の ゆうに 倍のファンがいるぞー」
とオーナーはビビった。
「オーナー。 もし私がRDSファンでなくても、居ても立ってもいられず
FWPに駆けつけたでしょう」とGM
「よくよく考えれば、忍者とメジャーリーグという想像を絶する組み合わせは
野球界という枠を遥かに超えた、
物凄くエキサイティングなファンタジーになるかも知れません」
と球団社長は興奮している
開門と同時にFWPは どこも かしこも、人、人、人で ごったがえし
まるで ラッシュ時の 地下鉄車内のようだ
球場関係者が、最初に驚いたのは、開幕祝いの花束の数であった
関係各所から届いた開幕祝いの花束の数は例年の10倍以上になった
花束は 球場出入ロから クラブハウスへ向かう通路の両側に
びっしりと隙間なく並んでいる
選手たちは、まるで お花畑の中を
花たちに激励されながら歩いているような気持ちになった。
花たちの中でも、ひときわ、際立っているのが桜の木の写真のパネルであった。
その桜の名は「ソメイヨシノ」と書かれていた。
通りがかる者は ソメイヨシノの花びらの妖艶さに1度は立ち止まっている。
ミッキーとピートが球場にやって来た。
2人は、クラブハウスへ向かう通路を見て驚いた。
「 今年は、やけに花束の数が多くないか? 」 とミッキーが云う。
「 本当だ 凄い数だ 」 とピート
「 これも忍者フィーバーの影響じゃないのか 」 とミッキー
2人は、キョロキョロしながらクラブハウスへ向かう
しばらくすると 2人は ソメイヨシノのパネルの前に来ると急に立ち止まった
「この花、派手さはないのに 見れば見るほど引き込まれてしまう。
ピート これは何て花なんだ?」
「日本の桜 ソメイヨシノと書いてあるぞ」
「ソメイヨシノ…… どうしてパネルにしてまで飾るんだろう ? 」
ふたりはパネルの贈り主の名を見て驚いた。
「かっ 海軍! なぜ米国海軍が 花のパネルを …… ? 」
2人は顔を見合わ不審に思う。
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