フェンウェイパークの奇跡 | 第46話
入団記者会見
サムは フェンウェイパークに到着した そして タクシーを降りて驚いた
< こっ、 これは一体 …… どういう事なんだ…… >
FWPの周りは レッドソックスファンで ごった返している
< いったい… 何人いるんだ…… >
メジャーリーグ史上初の 忍者ブレーヤー誕生に向けた期待感が
異様な熱気を生みFWPを包み込んでいる
はじめに300名と予定していた報道陣の数が 噂が噂を呼び
1000名を超えた時点で 球団事務所はパニックになった
< 報道陣の数は 最終的には3000名まで膨れ上がった 異常事態だ! >
フェンウェイパークに
今までに見た事も無いような 多くの報道陣が世界中から集まった
<信じられない…… >
と記者たちは、あたりを見渡しては つぶやき、動揺を隠せないでいる
球団事務所は 余りの報道陣の多さに
会見場を急遽 バックネット裏の観客席に変更した
変更の旨が 報道陣に放送されるや 否や、
歴史的瞬間を 間近で見届けようと、場所取りに 全力で走る報道陣が続出した
見渡せば 野球など取り扱った事などないメディアが 半数近くに上っている
報道陣の色めき立っている熱気が 会見場を 一種異様な雰囲気に染めていた。
「何だ これは! 前代未聞の入団会見になるぞ!」
とサムは 観客席後方を見上げて呟いた
観客席最前列に 会見用のテーブル・イスが用意された。
入団会見 開始 5分前
世界中のメディアが注目する中
レッドソックス・オーナー、球団社長、GMと 真っ黒…… いや違う
濃紺の忍者装束<忍者服>に身を包み、
背には刀を担いだ1人の忍者が会見場に現れた。
「 うぉぉぉー 」 会見場が どよめいた
観客席を埋め尽くす報道陣は 皆 立ち上がり 拍手をもって迎えた
「 刀を担いでいるぞ ! 」誰かが大声で叫んだ
報道陣は 目を皿のように大きく見開き 息をのむ。
この時 誰しもが 忍者の 着席する様子を スローモーションのように感じた
忍者が着席すると 一瞬にして会見場が沈黙に包まれる
オーナー・球団社長・GMは 観客席の上の方を見上げ ビビった。
< たっ…… 大変なことになっている …… >
四人は グランドに背を向けて座った。
<本当だった…… > サムは なぜだか分からないが感激した。
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