フェンウェイパークの奇跡 | 第34話
シゲはレッドソックスから請け負ったバンビーノの呪いの真相を突き止める為に、
はるばるボストンまで赴いた。
しかし、シゲ自身簡単に謎解きは終わるであろうと考えていたが、
実際、ここへ来て己の命を懸けねばならないと悟った
シゲは、餓狼と猛虎の二人の身に何か有っては、
とりかえしのつかない事になってしまうと考え。
ここは心を鬼にして、眼の前にいる二人を 無理矢理にでも帰す事に決めた。
と その時、
餓狼はシゲの気持ちを素早く察知した
「兄者、お供させて頂きます。」と餓狼は 控えめに言った。
しかし、シゲは顔を真っ赤にさせ怒りながら怒った
「誰が来いと言った、すぐに帰れ 」
3月1日
すると、「総帥のお気使いです。」と猛虎が食い下がった。
「すぐに蛍(麗龍・女忍者・くの一)と 小雪(女忍者・くの一)も参ります。」と 餓狼も続けて言う。
それを聞いたシゲは困惑の表情で語気を強めて諭すように行った。
「餓狼、猛虎、お前達は我ら忍者軍団の柱、もしもお前達に何か有れば我ら忍者軍団はどうなるのだ、
それに 九の一忍者の要、蛍(麗龍)・小雪まで来るとは、
ここでする事はメジャーリーグの いち球団の私的な事、
お前達に もしもの事が有れば、一体、俺達の夢はどうなるのだ、
それに考えていた以上の困難が待ちかまえていそうだ、お前達が生きて帰れる保証はない。直ぐに帰れ」
とシゲは言いつつも、事の重大さが シゲの身体に流れている忍者の血をたぎらせている。
総帥が 後継者五人までも このバンビーノの呪いに当たらせるとは、
< もしや想像以上の困難が待ち構えているのでは…… >とシゲはFWPを睨んだ。
「あれを見てみろ」とシゲは妖気漂うFWPの方を指差した。
二人は 球場のほうに眼を向ける。
すると またもやFWPは、緑色の光を放って球場全体が一瞬大きくなったように思えた。
二人は ぎょっとなって不覚にも後ろに倒れそうになったが、かろうじて踏みとどまり、
秘刀、竜虎狼の柄に手を懸けて身構えた。
二人は 今まで 感じたことのない恐怖で 全身が震え出した。
< 何だ、この妖気に包まれた球場は… >と餓狼と猛虎は体の震えが止まらない。
<……薄気味悪いところだ……>二人は明らかに動揺している。
「さぁーわかったのなら帰るんだ」とシゲは二人を睨んで云う。
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