フェンウェイパークの奇跡 | 第27話
「ベン主将、それは、言い換えれば。 カウボーイ・ジャクソンに対し
゛いつでも主将を代わってもかまわない。
その代わり 主将になり、優勝請負人の異名どおり
レッドソックスを優勝に導かなければ責任を取ってもらう ゛
と云う事でしょうか?」と目を爛欄と輝かせた若い記者が云う。
報道陣はあくまでも2人を派手に喧嘩さそうとしている。
「誰もそんな事を云っていないじゃないか! いい加減にしてくれ」
とベン主将は云い、報道陣を睨みつけた。
一斉に 目も開けていられない程の、カメラのフラッシュが弾ける
その後ベン主将は、一時間ほど報道陣に 付きあわされる事になった。
カウボーイ・ジャクソンは、行く先々でトラブルを巻き起こし、チームを混乱させてきた
しかし、不思議とカウボーイ・ジャクソンが、入団する球団は、優勝し、カウボーイ・ジャクソンがいる限り、
その球団には黄金時代が、続いている
カウボーイ・ジャクソンのストロー発言は、その夜全米中を駆け回り、世界中に広まった。
そして、これを知ったチームメイトは全員がカンカンに怒った。
ベン主将はレッドソックス栄光のキャンプテン、チームメイトは、だれしもが尊敬し一目おいている。
カウボーイ・ジャクソンは、それをのっけから、出しゃばったが為、チームメイトからは総スカン。
この発言以来、カウボーイを誰も相手にしなくなった。
翌日の新聞の一面トップには、報道陣を睨みつけたベン主将の写真がデカデカと載っていた
それは、あたかも ベン主将がカウボーイに対する ゛強烈な怒り゛を表す写真と 誰しもが思った
紙面には「カウボーイ・ジャクソンの挑発に、ベン主将は゛俺はいつでも 受けて立つ゛」と飾っていた。
キャンプ地は、余りの盛り上がりぶりにレッドソックス球団は嬉しくて堪らないといった様子
只でさえ、ドーセット・フィーバー・カウボーイ・フィーバーでごった返すキャンプ地に
カウボーイのストロー発言が加わり 更にヒートアップ。
バッテリー組のキャンプ初日に集まった報道陣の数は、レッドソックス史上最高の約5000名。
二日目には、約10000名に膨れ上がった。
急遽、ドーセットとカウボーイ・ジャクソンの為に、会見用テントが増設され、
メディアのワーキングルーム用のコンテナも いつもの2台から10台に増やされた。
これまでの場合とは違い、スポーツ関連のメディアよりもなぜだか分からないのだが
スポーツ関連以外のメディアの方が熱心だと感じられ野球ファンの興味はいやが上にも煽られていく。
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