フェンウェイパークの奇跡 | 第 11話
①投球が忍者打者に当たる
「投球が忍者打者に当たれば、デットボールになり、 メジャーリーグでは、一塁へ進塁するが
忍者野球ではアウトになる。」
「デッドボールが アウトですか?」GMが驚いて聞き返した。呆気にとられるオーナーたち。
「そうじゃ」と総帥云う
「忍者打者が空振りした後に、球が身体に当たった時も、
野球ではストライクになるが、忍者野球では、アウトになる。
②投球を忍者打者が打つ
忍者打者はフェアーゾーンに打たない限り、忍者打者はアウトになる。
そして、忍者打者が空振りをすればアウト、
③忍者打者が投球を空振り、または見逃して、ボールがストライクゾーンを通過する」・・・・・・
投球がストライクゾーンを通過する
この場合は 忍者打者はアウト、そして、退場になる。その上 3試合の出場停止になる、
「自分に向かってくるボールを避けたら退場、
それも三試合の出場停止ですか?」とGMは総帥に聞きなおした。
総帥は頬笑んだ。「3試合の出場停止だけではなく、3日間の断食にもなる。」
「3日間の断食……」三人は唖然として言葉が出てこない。
「忍者打者は断食にならないように、必死に球に食らいつく」と総帥は云い笑った。
「忍者投手は、打者に対し、2球まで投げることが出来る。
2球ともボールならMLBで云う 四球になり、打者は一塁へ行く。」
「忍者投手にとっての一番の目的は、忍者打者に、ボールをぶつける事なんじゃ」
「えっ、ぶつける……」三人は総帥の言葉に狼狽した。
「忍者打者にとっての一番の目的は、自分に向かって来るボールに対して、
いかにしてフェアーゾーンに打ち返すかなのだ。」
「ご存じのように、忍者には、手裏剣投げという、
殺傷能力のある刃物・ナイフのようなものを敵にぶつけ、ダメージを与える殺人技がある。」
「忍者映画で見たことがあります。」とGMは云い、三人は、大きくうなずいた。
「皆さん、ボールを手裏剣に置き換えれば、理解していただけると思います。」
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