フェンウェイパークの奇跡 | 第33話
3月1日 ボストンレッドソックスの本拠地 フェンウェイパーク、
雪がちらつくボストンの街は 底冷えのする寒波が襲ってきた。
フェンウェイパークの前に現れた忍者シゲは 球場を見上げながらぐるりと辺りに眼を移した。
とその時、
ヒュンヒュン という空気を切り裂く音と共に 刺客が放った七・八本の手裏剣が
前後左右から 恐ろしい速さでシゲに向かって襲って来た。
シゲはその場を獣のような跳躍力で飛び上り、手裏剣をかわし、
空中で身体を捻り、背に掛けた秘刀龍虎狼をすっぱ抜き、
次から次へと放たれる手裏剣を 軽がると払いのけた。
<龍虎狼<りゅうころう>とは、シゲたち謎の忍者軍団に、代だい伝わる秘刀、
謎の忍者軍団の中でも選りすぐりの者だけが持つことを許される名刀>
ボストンの夜空に 刀を鞘から抜く音が響き 八人の正体不明の忍者がシゲに襲いかかって来た…・。
< …… また 風魔か …… >
…… ここに簡単の戦闘シーン ……
シゲは刺客の攻撃を難無くかわしながら 散々に打ちすえ、刺客の半数近くが戦闘不能になった時、
刺客達は 「引け、引けー」という合図と共に 四方八方に散らばった。
シゲは 龍虎狼を背の鞘に納め フェンウェイパークに向かおうと振り向いた、
と その瞬間
フェンウェイパーク全体が、うす緑色に仄かに光り、一瞬フェンウェイパークが 大きくなったように思えた。
思わずシゲは、背に掛けた竜虎狼に 再び右手をのばし、一気にすっぱ抜いた。
「こりゃ死ぬなぁー」とシゲは一瞬に閃くものを感じ、即座に死を覚悟した。・…死が脳裏をよぎった。
事の重大さを 今 初めて身を持って感じたシゲは、
去年の11月に忍者島において、オーナーたちに、この謎解きを軽く請け負った自分を少し恥じた。
暫くして ヒューとつむじ風が吹き、落ち葉をざわつかせた。
シゲは背後に気配を感じ、くるりと振り返った。
そこには餓狼と猛虎の二人が シゲの前に片膝をついた。
この部分・・・弱い
この猛虎と餓狼、八兵衛、そしてもう一人、麗龍 < くの一忍者・女忍者の要 >は謎の忍者軍団の将来を担う猛将
この猛虎と餓狼、そして八兵衛は、謎の忍者軍団の三銃士と呼ばれ、将来を担う猛将であるが、
もう一人、くの一忍者(女忍者)の要である・麗龍は、三銃士(餓狼・猛虎・八兵衛)をも凌ぐ実力の持ち主であり、
謎の忍者軍団の次期総帥・忍者シゲと互角に渡り合える地球上で、唯一の忍者であると云われている。
忍者の世界では、世界最強のくの一忍者(女忍者)・麗龍と
三銃士と恐れられている餓狼・猛虎・八兵衛が
謎の忍者軍団を束ねる シゲを補佐して行くと考えられている。
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