フェンウェイパークの奇跡 | 第44話
「ルースは霊界でも自由奔放にやっていたのでしょう、
何かトラブルに巻き込まれたかも知れません。」
とシゲは云った。三人はお互い眼を合わせて戸惑った。
そして、GMはシゲに聞いた 「どんなトラブルに巻き込まれたんだ?」、
「それはまだ分かりません、」
「ただFWPから異様なまでの妖気・負のパワーを感じる事とルースの消息不明が、
関連しているのは間違いないと思っています」とシゲは云った。
オーナー・球団社長 GM.は困惑の表情で何も言わず黙って聞いている。
「今 現在、ルースが、天国に いない以上、
ルースの足取りを掴む手立ては、今のところ ありません」
「………」オーナー・球団社長・GMは、何も言わない。
「これからは、想像の話になるのですが、
ひょっとすると、ルースは天国から 現世に舞い戻ったのかもしれません。
ここで感じる得体の知れないパワーは、
現世を彷徨っているベーブ・ルースの霊力かもしれません」
「………」オーナー・球団社長・GMは、何も言わない。
「まだまだ時間はかかりそうだなシゲ
とりあえずは 4月1日の開幕戦に出場して欲しいのだが」とオーナーは聞く
「出場するつもりです」とシゲは笑った。
「前にも云ったように、明日 シゲの入団発表の記者会見を行うので出席して欲しい」
と球団社長は云い、秘書に予定どうり記者会見を行う事を告げた。