フェンウェイパークの奇跡 | 第12 話

2023年1月18日

「忍者投手の投球<手裏剣>を忍者打者のストライクゾーンに投げた時に、

 

忍者打者が打ち損じたり、空振りしたり、見逃すことは

 

敵の手裏剣攻撃を防ぎきれなかった事になる。」

 

「戦闘の状況にもよるが、忍者が戦闘中に、

 

もし自分に向かって来た手裏剣攻撃を防ぎきれなかったら どうなる?」 と総帥は三人に問う

 

<………>  3人は何も言わない。

 

「手裏剣を防ぎきれなかった忍者の後ろにいる 仲間が被害を受ける。

 

だから そんな忍者打者は退場にしている。

 

皆さん、ボールを手裏剣に置き換えれば、理解していただけると思います。」

 

「投球がストライクゾーンを通過する。

 

それは、忍者野球では、絶対やってはならんことなのじゃ」

 

「忍者打者と忍者投手の対戦、いや厳密には決闘がMLBとの一番大きな違いだ」と総帥は云った。

 

<余程・・・・・・・ やってはいけないんだな……>

 

温和な表情で話していた総帥の形相が みるみる険しくなって行く様を見て

 

三人の表情も いままで以上に引き締まる。

 

 

忍者投手はマウンドに登ると、投球練習を始めた。

 

総帥は懐から三つの木のボールを取り出し、

 

三人に、‘記念に‘ と 縫い目も綺麗に掘ってある木のボールを渡した。

 

「触ってみてどうです、固いでしょう。当たったら痛いの なんの、」と八兵衛は顔を歪めて云った。

 

総帥が云うには通常のメジャーリーグの使用球の5 %増しの重量でつくっているらしい。

 

<かっ 固い…… 命が…… いくつあっても足りない……>

 

<今のMLBの打者で 打席に立とうとする者がいるだろうか……>

 

 

 

 

投手は、打者に対し2球投げることが出来る。

 

その2球の内に、一球でもストライクを取るか、

 

死球すなわち、打者に当てれば勝ち、ワンアウトになる。

 

2球ともボールならMLBで云う四球になり、打者は一塁へ行く。

 

打てば 後はMLB野球と同じルールで進める」