フェンウェイパークの奇跡 | 第50話
3月25日 入団会見後 アメリカ風魔忍者の里
「何っ ! 忍者シゲが ボストン・レッドソックスと契約しただと!」
と風魔忍者の頭領、風魔小太郎が吠えた。
[ 風魔忍者軍団=忍者シゲたちと、敵対する忍者軍団 ]
「間違いありません、入団記者会見後、事の真相を調べ尽くしましたが
分かったことは ボストン・レッドソックスに投手として入団した事だけです。」
と風魔忍者軍団の間者<いわゆる007>は云う。
「レッドソックスに 投手としてだと……」
風魔小太郎は、何が何だか さっぱり分からない
「あの男は、一体何を考えておるのじゃ…
忍者が正体を曝け出し、野球などして、どうなる……
もしやして…… メジャーリーグでの投手を隠れみのにして、
我らアメリカ風魔に対して秘密裏に攻撃の機会を伺っておるのではないのか ? 」
と風魔小太郎は云う。
「まだ 今の所は 何も分かっておりません 」
「全力を挙げて調べるのじゃ、隙あらば 息の根を止めてしまえ 」
風魔小太郎は、間者<007>たちに吠えた
「はっ!」 間者たちは 風のように消えた
< あのいまいましい男め …… 何を考えておるのじゃ …… >
3月25日 : 入団会見後― 深夜の酒盛り
まったく春の兆しが見えないボストン、深夜のFWPは 凍えるように寒い
シゲ、猛虎、餓狼、八兵衛の四つの影は、
セカンドベースあたりに座って酒盛りをしている
「兄者 今日の入団会見ですが びっくりしましたぜ。
オーナー達も とんでもねぇ~ 数の報道陣がFWPに押し寄せた」
と驚いていました
「なんでもFWP始まって以来だと 」と八兵衛は云う
「兄者は 一体全体 どれだけ稼ぐ事になるのやら」
と 八兵衛は懐から 算盤を取り出しながら しかめっ面をして思案する
「稼ぐ ?」とシゲは八兵衛をみる
「兄者 当たり前じゃーねぇーですか 正当な労働に対して
正当な報酬をうけるのは! おいらの計算によりますと」
と八兵衛は 算盤を 軽快に弾きだした
「ざっと そーですなぁー200億円 へたすりゃー 300億円位でしょうか」
「200億円、300億円というのは そんなに凄いのか 」とシゲ
「それはもうー スゴイのなんのって
FWPで云えば 3つ4つ 建てる事が出来るくらいの額です」
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